TOEFLテスト形式 2026:セクション構成・時間配分・適応型モジュール完全解説
Key Takeaways
- 2026年版TOEFL iBTは4セクション・約90分のテスト形式を採用している。リーディングとリスニングは適応型の2モジュール制。ライティングとスピーキングは固定出題。採点は1.0〜6.0のバンドスケールで0.5刻み。3つの新問題形式が追加され、試験時間は約3.5時間から約90分へ短縮された。

TOEFLテスト形式は2026年1月21日に大幅に変更されました。ETSは試験全体を短縮し、適応型(アダプティブ)出題と新しい問題形式、新採点スケールを導入しています。現在のTOEFL iBTの出題形式を調べると、検索結果にはまだ旧形式の情報が多く表示されます。この記事では2026年版のTOEFL試験構成を正確にまとめています。各セクションの問題数と時間配分、適応型モジュール(難易度調整機能)の仕組み、1.0〜6.0のバンドスケール(帯域式採点)、そして2024年以前からの変更点を解説します。
試験全般の概要として、受験料や学習計画についてはTOEFL iBT 2026 完全ガイドをご覧ください。
この記事の要点
- 2026年版TOEFLはリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4セクション固定順で、合計約90分です。
- リーディング(約30分)とリスニング(約29分)は適応型で、それぞれ2つのモジュールに分かれ、モジュール1の成績で難易度が振り分けられます。
- ライティング(23分)とスピーキング(8分)は適応型ではなく、固定の問題セットが出題されます。
- 4セクション合計で12種類の問題形式があり、そのうち3種類は完全に新規です。
- 採点は1.0〜6.0のバンドスケールで、0.5刻みの評価がCEFRレベルに対応しています。
- 適応型では**60%の閾値(しきいち)**が基準になります。モジュール1で正答率60%以上を取ると、スコア係数1.5の難しいモジュール2へ進みます。
2026年版TOEFLテスト形式の全体像
TOEFL iBTはセクションの順番が固定されています。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの順に受験し、セクション間の休憩はありません。試験時間は合計で約90分です。
セクション別の構成は次のとおりです。
| セクション | 時間 | 問題形式 | 問題数 | 適応型? |
|---|---|---|---|---|
| リーディング | 約30分 | 3種類 | 35〜48問 | あり(2モジュール) |
| リスニング | 約29分 | 4種類 | 35〜45問 | あり(2モジュール) |
| ライティング | 23分 | 3種類 | 12項目 | なし |
| スピーキング | 8分 | 2種類 | 11項目 | なし |
| 合計 | 約90分 | 12種類 | 93〜116問 |
リーディングとリスニングの問題数に幅があるのは、適応型モジュールの仕組みによるものです。難しい方のモジュール2は問題数が少なくなりますが、1問あたりのスコア配点が大きくなります。
リーディングセクションの構成
リーディングは約30分で、2つの適応型モジュールで構成されています。3種類の問題形式があり、それぞれ異なるリーディングスキルを測定します。
Complete the Words(単語補完)
学術的な文章が表示され、10か所の単語で文字が一部欠けています。受験者は文脈と表示されている文字のパターンから正しい単語を推測し、完全なスペルを入力します。語彙力と文脈推測力を測る問題です。
Read in Daily Life(日常生活の読解)
掲示、メール、スケジュール表、広告など、実用的なテキストが出題されます。各テキストに2〜3問の選択式問題がつき、具体的な情報の抽出、テキストの目的の理解、重要な詳細の特定が問われます。
Read an Academic Passage(学術文章の読解)
400〜500語の学術的な文章に対して、選択式の問題が5問出されます。生物学、歴史学、社会科学など大学レベルの題材が扱われ、主旨の把握、詳細の認識、推論、文脈に応じた語彙の理解が試されます。
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リスニングセクションの構成
リスニングは約29分で、同じく2つの適応型モジュールを使います。日常会話と学術的な場面の両方をカバーする4種類の問題形式で構成されています。
Listen and Choose a Response(応答選択)
2人の話者による短い会話を聞き、4つの選択肢の中から最も適切な応答を選びます。単に何が話されたかだけでなく、その場面にふさわしい返答を理解するプラグマティック(語用論的)な力が問われます。
Listen to a Conversation(会話問題)
学生同士、または学生と大学スタッフの間のやや長い対話が1回だけ再生されます。その後、会話に関する問題が2問出されます。主旨、補足的な詳細、話者の態度、推論に関する理解が問われます。
Listen to an Announcement(アナウンス問題)
キャンパス内の行事やスケジュール変更に関するアナウンスが1人の話者によって読み上げられます。目的、具体的な情報、暗示された内容について2問出題されます。
Listen to an Academic Talk(学術講義問題)
リスニングで最も長い形式です。教授による講義の一部を聞き、講義の構成、主要な概念、話者の立場について3〜4問答えます。大学レベルの幅広い分野が題材になります。
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ライティングセクションの構成
ライティングは合計23分で、適応型ではありません。文法的な構造問題と自由記述を組み合わせた3種類の問題形式で構成されています。
Build a Sentence(文の組み立て)
10問が出題されます。各問で提示された単語の断片を並べ替えて、文法的に正しい文を1つ作ります。正解は各問1つだけです。文法力と統語力を測る構造化された問題です。
Write an Email(メール作成)
特定の状況が提示され(例:同僚への情報請求、苦情への返信)、約100〜120語の短いメールを書きます。制限時間は7分です。文章の明確さ、適切なトーン、言語運用力が採点されます。
Write for an Academic Discussion(学術ディスカッション)
教授がオンライン掲示板に投稿した質問と、2人の学生による異なる立場の回答が表示されます。受験者は約100語で自分の立場を述べ、根拠を示して回答を投稿します。制限時間は10分です。この形式は旧形式の独立型エッセイに代わるものです。
ライティングの採点基準について詳しくはTOEFL採点ルーブリックをご覧ください。
スピーキングセクションの構成
スピーキングは4セクションの中で最も短く、8分で完了します。適応型ではなく、2種類の問題形式で構成されています。
Listen and Repeat(リッスン・アンド・リピート)
5つの文が1つずつ再生され、それぞれを聞いた直後に声に出して繰り返します。発音(プロナンシエーション)、イントネーション、リズム、流暢さが評価されます。各文は1回しか再生されません。
Take an Interview(インタビュー)
日常的な話題(経験、好み、意見など)について6つの質問に答えます。各質問には15〜30秒の準備時間と30〜60秒の回答時間が与えられます。回答はAIによって、表現力、言語運用、話題の展開の3つの観点で採点されます。
適応型モジュールの仕組み
適応型モジュールは2026年版TOEFLテスト形式で最も重要な変更点の1つです。この仕組みはリーディングとリスニングにのみ適用され、ライティングとスピーキングには影響しません。
適応型セクションは2つのモジュールに分かれています。具体的な流れは次のとおりです。
- モジュール1では、標準的な難易度の問題が固定セットとして出題されます。すべての受験者がほぼ同じ難易度のモジュール1を受けます。
- モジュール1が終わると、システムが正答率を算出します。
- 正答率が60%以上の場合、難しいモジュール2(ハードパス)に進みます。この問題はより難度が高いですが、スコア係数(コエフィシェント)が1.5倍になります。つまり、成績が1.5倍で計算されるため、セクションスコアの上限が高くなります。
- 正答率が60%未満の場合、易しいモジュール2(イージーパス)に進みます。標準的またはやや易しい難度の問題が出され、スコア係数は1.0倍のままです。セクションスコアの上限はハードパスより低くなります。
試験中にどちらのパスに振り分けられたかは通知されません。モジュール間の切り替えもアナウンスされず、次の問題セットがそのまま表示されるだけです。
適応型の重要性
適応型はセクションスコアの上限に直接影響します。ハードパスのモジュール2に進んだ受験者は、イージーパスの受験者と比べて、モジュール2で同じ数の問題を間違えたとしても、より高いバンドスコアを獲得できます。つまり、モジュール1の成績がそのセクション全体のスコアレンジ(到達可能な得点幅)を決めるということです。
実践的なポイントとして、モジュール1での正確さが特に重要です。モジュール1の出来がセクション全体の採点の方向性を左右するからです。
2026年版TOEFLの採点方式
4つのセクションそれぞれに1.0〜6.0のバンドスコアが0.5刻み(1.0, 1.5, 2.0, 2.5, …, 6.0)で付与されます。TOEFL総合スコアは4セクションのバンドスコアの平均値で、同じくバンドとして報告されます。
| バンドスコア | CEFRレベル | 旧スコア換算(0〜120点) |
|---|---|---|
| 6.0 | C2 | 約118〜120 |
| 5.0〜5.5 | C1 | 約100〜117 |
| 4.0〜4.5 | B2 | 約80〜99 |
| 3.0〜3.5 | B1 | 約60〜79 |
| 2.0〜2.5 | A2 | 約40〜59 |
| 1.0〜1.5 | A1 | 40未満 |
ライティングとスピーキングの回答はAIが採点します。AIは内容、言語運用、表現力(スピーキング)、構成力について詳細なルーブリック(評価基準表)に基づいて評価を行います。ルーブリックの詳細はTOEFL採点ルーブリックをご覧ください。
二重採点の移行期間(2026年1月〜2028年1月)中は、スコアレポートに旧方式の0〜120点と新方式の1〜6バンドの両方が記載されます。2028年1月以降はバンドスコアのみの報告になります。
旧TOEFLからの変更点
2026年の改定は、2005年にTOEFL iBTが始まって以来、最大規模のアップデートです。主な変更点を比較します。
| 項目 | 旧形式(2026年以前) | 新形式(2026年) |
|---|---|---|
| 試験時間 | 約3.5時間 | 約90分 |
| 採点スケール | 0〜120点(各セクション30点) | 1.0〜6.0バンド(0.5刻み) |
| 適応型出題 | なし | リーディングとリスニング |
| 統合型タスク | あり(リーディング+リスニングの複合問題) | 完全に廃止 |
| 独立型エッセイ | あり(30分) | 廃止 |
| 新問題形式 | なし | Complete the Words, Build a Sentence, Listen and Repeat |
| スピーキングの問題数 | 4問(独立型1+統合型3) | 2種類(Listen and Repeat+Take an Interview) |
| ライティングの問題数 | 2問(統合型1+独立型1) | 3種類(Build a Sentence+Email+Discussion) |
| スコア報告 | 0〜120点のみ | 二重報告(0〜120+1〜6)2028年1月まで |
3つの新しい問題形式が追加されました。Complete the Wordsは穴埋め式の語彙問題、Build a Sentenceは語順の並べ替えによる文法問題、Listen and Repeatは録音された文を復唱する発音問題です。
統合型タスクはすべて廃止されました。旧形式ではライティングやスピーキングの前にリーディングとリスニングを組み合わせた課題がありましたが、2026年版では各スキルをより直接的にテストする形式に変わっています。
統合型ライティング廃止の背景についてはTOEFLが統合型ライティングを廃止した理由をご覧ください。
TOEFL試験の全体フロー
試験当日の受験順序は次のとおりです。
- リーディング モジュール1 - 標準難易度のリーディング問題
- リーディング モジュール2 - モジュール1の結果に基づくイージーパスまたはハードパス
- リスニング モジュール1 - 標準難易度のリスニング問題
- リスニング モジュール2 - モジュール1の結果に基づくイージーパスまたはハードパス
- ライティング - Build a Sentence、Write an Email(7分)、Write for an Academic Discussion(10分)
- スピーキング - Listen and Repeat(5問)、Take an Interview(6問)
セクション間に休憩はありません。試験全体が途切れることなく約90分で進行します。
よくある質問
TOEFLは難しい試験ですか?
TOEFLには合格・不合格の判定はありません。1.0〜6.0のバンドスコアが付与され、教育機関ごとに独自の最低スコア要件を設定しています。競争率の高い大学プログラムでは4.0〜5.0(CEFRのB2〜C1に相当)を求めるケースが多いです。難易度の感じ方は、現在の英語力と問題形式への慣れによって異なります。無料のTOEFL練習問題で現在のレベルを確認できます。
TOEFLとIELTSではどちらが難しいですか?
どちらが客観的に難しいということはありません。試験の形式やテストする力が異なります。TOEFLはすべてコンピュータで受験し、アメリカ英語の音声を使い、適応型モジュールを導入し、ライティングとスピーキングをAIが採点します。IELTSはコンピュータと紙の両方の受験形式があり、イギリス英語の音声を使い、ライティングとスピーキングは人間の試験官が採点します。どちらが難しく感じるかは、自分の得意な形式に合うかどうかで変わります。
TOEFL 4.5は良いスコアですか?
バンドスコア4.5はCEFRのB2レベルに相当し、旧スケールでは約90点に当たります。多くの大学院プログラムや資格試験の最低要件を満たすスコアです。ただし、競争率の高いプログラムでは5.0以上を求められることもあります。出願先の要件を個別に確認してください。
2週間でTOEFL対策は可能ですか?
2週間あればテスト形式と問題タイプに慣れることはできますが、スコアを大きく伸ばすには通常もっと時間が必要です。現在の英語力が目標スコアに近い場合は、12種類の問題形式に集中して2週間取り組めば、本来の力を発揮しやすくなります。大幅な改善が必要な場合は4〜8週間の計画をお勧めします。無料のTOEFLサンプル問題や無料模擬試験で、どのセクションに重点を置くべきか確認してみてください。
TOEFL iBTには何種類の問題がありますか?
2026年版TOEFL iBTには4セクション全体で12種類の問題形式があります。リーディングは3種類(Complete the Words、Read in Daily Life、Read an Academic Passage)。リスニングは4種類(Listen and Choose a Response、Listen to a Conversation、Listen to an Announcement、Listen to an Academic Talk)。ライティングは3種類(Build a Sentence、Write an Email、Write for an Academic Discussion)。スピーキングは2種類(Listen and Repeat、Take an Interview)です。
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