2026年版TOEFL iBT無料模擬テスト:新形式に本当に対応しているのはどれか?
Key Takeaways
- オンラインで入手できる無料TOEFL模擬テストの大半は2026年以前の旧形式で作られている。新タスク、1〜6バンドスコア、適応型モジュールに対応しているものはごくわずかだ。本ガイドではETS、Magoosh、TOEFLMock、TestGliderなど主要な無料リソースを形式の正確さ、採点方式、2026年対応度の観点から評価する。

TOEFL iBT(外国語としての英語能力テスト)の無料模擬テストは、本番と同じタスクを出題するものでなければ意味がない。TOEFL iBTは2024年半ばに大幅改定され、2026年1月にはスコアリングシステムも刷新された。3つの新タスクの追加、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に対応した1〜6のバンドスコア(段階評価)、ReadingとListeningにおける適応型モジュールルーティング(受験者の正答率に応じて次のモジュールの難易度が変わる仕組み)が導入されている。しかし、オンラインで入手できる無料模擬テストの大半は、これらの変更以前に作成された旧形式のままだ。
本ガイドでは、主要な無料TOEFL模擬テストを一つの基準で評価する。それは「2026年の実際の試験内容を反映しているか」という点だ。すでに廃止されたIntegrated Writing(統合型ライティング)を出題するテストで練習しても、本番の対策にはならない。以下では、各プラットフォームの提供内容、正確な部分、不足している部分を解説する。
要点まとめ
- ETS公式模擬テストは、実際の試験問題を使用しているため最も正確な無料リソースだが、フルレングステストは1回分のみで、SpeakingとWritingの採点機能はない。
- TOEFLMockは最大規模の無料ライブラリ(全セクション合計80本以上)を提供し、2026年の3つの新タスクすべてに対応している。Complete the Words(単語補充)、Listen and Repeat(聞いて繰り返す)、Build a Sentence(文構築)が含まれる。
- Magooshはスコアレポート(成績表)付きの無料模擬テストを提供しているが、問題バンクは2026年の変更以前に作成されたもので、新タスクは含まれていない。
- 無料模擬テストで確認すべき重要な機能は、1〜6バンドスコア、3つの新タスク、ReadingとListeningの適応型難易度ルーティングの3点だ。
- 旧形式のテストで練習すると、誤った自信を持つ原因になる。Build a SentenceやListen and Repeatが含まれていなければ、本番で出題される2つのタスクを飛ばしていることになる。
TOEFL iBTの変更点と模擬テスト選びへの影響
ETSは2024年半ばにTOEFL iBTの構造を刷新した。現在の試験は4セクション合計120問で構成され、所要時間は約1時間23分から1時間29分だ。3つのまったく新しいタスクが追加された。
- Complete the Words(Reading、単語補充):アカデミックな文章中の単語の欠けている文字を補う問題。単語を孤立して覚えるのではなく、文脈の中で語彙力を試す。
- Listen and Repeat(Speaking、聞いて繰り返す):文を聞いて正確に繰り返す問題。旧Independent Speaking(独立型スピーキング)に代わるタスクだ。
- Build a Sentence(Writing、文構築):語群を並べ替えて文法的に正しい文を作る問題。旧Integrated Writingに代わるタスクだ。
2026年1月、ETSは新しいスコアリングスケールを導入した。各セクションは0.5刻みの1〜6で採点され、CEFRレベル(B1からC1)に対応している。ETSは教育機関が要件を更新する猶予期間として、2028年まで新しい1〜6スコアと従来の0〜120合計スコアの両方を報告する。模擬テストのスコアがセクションごとに30点満点、または合計120点満点のみで表示される場合、それは旧システムを使用している。
ReadingとListeningには適応型モジュールルーティングが導入された。第1モジュールのパフォーマンスに基づいて、第2モジュールの難易度が上下する。つまり、テストの難しさは固定ではなく、受験者に応じて調整される。全受験者に同じ問題を同じ順序で出す無料模擬テストは、この体験を再現できていない。
主要な無料TOEFL模擬テストの比較
ETS公式模擬テスト
ETSはets.orgでフルレングスの無料模擬テストを1本提供している。実際に出題された過去の試験問題を使用しているため、最も信頼性の高いリソースだ。
含まれるもの: Reading、Listening、Speaking、Writingの全4セクション。実際のTOEFL問題が使用されており、制限時間付きのブラウザベーステストだ。
不足している点: ReadingとListeningは自動採点(コンピュータによる即時採点)されるが、SpeakingとWritingは採点されない。試験の体験はできるが、全体の半分についてフィードバックが得られない。無料で受けられるフルレングステストは1回分のみで、追加の模擬テストはTOEFL Practice Onlineで有料販売されている。
2026年形式への対応度: 高い。試験の作成者であるETSは、自社の練習教材を現行形式に合わせて更新している。2026年1月に公開された無料サンプルテストには、新タスクと新スコアリングスケールが含まれている。
こんな人に最適: 各セクションを個別に練習した後の、本番リハーサルとして活用するのが効果的だ。
Magoosh無料TOEFL模擬テスト
Magooshは全4セクションをカバーし、完了後にスコアレポートを提供する無料模擬テストを公開している。
含まれるもの: Reading、Listening、Speaking、Writingの問題。一部の問題には動画解説が付いている。ReadingとListeningのパフォーマンスに基づくスコア推定が提供される。
不足している点: 問題バンクは2026年の形式変更以前に作成されたものだ。Complete the Words、Listen and Repeat、Build a Sentenceは出題されない。スコアリングには旧0〜120スケールが使用されている。
2026年形式への対応度: 低〜中程度。従来の問題タイプ(Read an Academic Passage、Listen to a Conversationなど)は依然として有効だが、新タスクは一切含まれていない。
こんな人に最適: 総合的な英語力の練習や、コンピュータベーステストに慣れるのに適している。スコアはあくまで目安として捉えるべきだ。3つの新タスクでのパフォーマンスは反映されていない。
TOEFLMock
TOEFLMockは、全セクション合計80本以上のテストと16回分のフルレングスシミュレーションを擁する、最大規模の無料模擬テストライブラリを提供している。
含まれるもの: Readingテスト16本、Listeningテスト16本、Speakingテスト16本、Writingテスト16本、フルレングス模擬試験16回分。2026年の3つの新タスクすべてに対応している。ReadingとListeningは即時自動採点。SpeakingとWritingは初回のみAI採点(人工知能による自動採点)が利用可能だ。
不足している点: SpeakingとWritingのAI採点が無料なのは1回目のみで、追加のAI採点にはアカウント登録が必要だ。適応型ルーティングはシミュレーションされているが、ETSの独自アルゴリズムを完全に再現しているとは限らない。
2026年形式への対応度: 高い。TOEFLMockは1〜6バンドスコアを明示的に採用し、Complete the Words、Listen and Repeat、Build a Sentenceを含んでいる。ほとんどのテストはアカウント登録なしで受験できる。
こんな人に最適: 大量の練習をこなしたい人に向いている。費用をかけずに2026年形式のフルレングステストを複数回受けたい場合、最大の無料リソースだ。
TestGlider
TestGliderは、スコアリングとレポート付きの無料TOEFL模擬テストを提供しており、100万人以上のユーザーが受験したと報告している。
含まれるもの: 即時採点付きのフルレングス模擬テスト。ブラウザベースで、ダウンロード不要だ。
不足している点: 問題バンクが2026年の形式変更をどの程度の頻度で反映しているかについて、公開情報が限られている。
2026年形式への対応度: 中程度。主要な練習リソースとして利用する前に、受験するテストに新タスクが含まれているかを確認すべきだ。
こんな人に最適: スコア範囲の目安を素早く把握したい場合、特に即時結果が欲しい場合の診断テスト(実力確認のための初期テスト)として有効だ。
TST Prep
TST Prepは、動画ベースの指導と戦略解説に重点を置いた無料練習教材を提供している。
含まれるもの: 無料アカウントで練習問題、学習プラン、動画解説にアクセスできる。セクション別の練習と詳細な解答解説が用意されている。TST PrepのYouTubeチャンネルには2026年形式に特化したコンテンツがあり、TOEFL Listening Practice Testは12万4,000回以上再生されている。
不足している点: 無料枠は限定的で、フルレングステストには有料サブスクリプションが必要だ。無料教材は個別セクションをカバーしているが、完全なシミュレーション試験は含まれていない。
2026年形式への対応度: 中〜高程度。TST PrepはYouTubeコンテンツが示すとおり、2026年向けに積極的にコンテンツを更新している。ただし、無料教材だけですべての新タスクを網羅的にカバーしているとは限らない。
こんな人に最適: 戦略を学び、正答の背景にある論理を理解したい人に向いている。大量の問題演習よりも、考え方を身につけたい場合に適している。
Mometrix
Mometrixは、学習ガイドやフラッシュカードとともに無料TOEFL模擬テストを提供している。
含まれるもの: 各セクションの練習問題と解答解説。試験形式、スコアリング、戦略をカバーする学習ガイド。語彙学習用の無料フラッシュカード。
不足している点: 練習問題は旧形式寄りの内容が多い。Mometrixは幅広い標準テストを扱っているため、TOEFL専門プラットフォームと比べて更新が遅れる可能性がある。
2026年形式への対応度: 低〜中程度。内容の復習には有用だが、2026年形式に特化した練習の主要リソースとしては不十分だ。
こんな人に最適: 形式対応度の高い主要リソースと併用する補助教材として、また語彙の復習に活用するのが効果的だ。
Manhattan Review
Manhattan Reviewは、ウェブサイトから直接アクセスできる無料模擬テストを提供している。
含まれるもの: TOEFLの基本スキルをカバーする診断型の模擬テスト。
不足している点: Manhattan Reviewは主にコース販売を行うテスト対策企業だ。無料テストはリード獲得(見込み顧客の集客)を目的としており、専門の無料プラットフォームほど頻繁に問題バンクが更新されない可能性がある。
2026年形式への対応度: 低い。無料テストは2024年改定以前の形式を使用しているようだ。基礎的な実力把握のみに使用し、形式に特化した練習には使わないのが賢明だ。
こんな人に最適: 有料の対策講座に投資するかどうかを判断する前に、おおまかなスコアを把握したい場合に限られる。
これらのリソースを活用した無料学習プランの立て方
無料模擬テストを1回受けるだけでは学習プランにはならない。以下は、複数のリソースを効果的に組み合わせる方法だ。
第1〜2週:診断と形式の把握。 まずMagooshの無料テストで基準スコアを確認する。次にTOEFLMockのフルレングステストを1回受け、新タスクを含む2026年形式を体験する。セクション間のパフォーマンスを比較し、弱点を特定する。
第3〜6週:セクション別の集中練習。 TOEFLMockのセクション別テスト(各セクション16本)を使って弱点を重点的に鍛える。特定の問題タイプの戦略についてはTST PrepのYouTube動画を視聴する。Readingが最も弱いセクションであれば、Complete the Wordsに注力すべきだ。このタスクは文脈の中で語彙力を試すもので、従来のリーディング問題とは異なるスキルが求められる。
第7〜8週:フルレングスシミュレーション。 TOEFLMockのフルレングステストを制限時間付きで2〜3回受ける。ペース配分に重点を置くこと。試験ではセクションごとに固定の制限時間があり、ReadingやListeningの最後の数問で時間切れになると、バンドスコアが1段階下がる可能性がある。
最終週:ETS公式テスト。 ETSの無料模擬テストは最後に取っておく。これが本番に最も近い体験だ。本番と同じ時間帯に、静かな部屋で、中断なく一度に受験すること。
無料模擬テストを選ぶ際の5つのチェックポイント
無料模擬テストに何時間も費やす前に、以下の5点を確認してほしい。
- Complete the Wordsは含まれているか? Readingセクションに従来の選択式問題しかなければ、そのテストは2024年半ば以前のものだ。
- Listen and Repeatは含まれているか? Speakingに「写真を描写する」や「意見を述べる」タスクしかなければ、旧形式を使用している。
- Build a Sentenceは含まれているか? Writingで文章を読み、講義を聞き、要約を書くよう求められる場合、それは旧Integrated Writingだ。このタスクはもう存在しない。
- 1〜6のスコアリングスケールを使用しているか? スコアがセクションごとに0〜30、合計0〜120のみでバンド換算が表示されなければ、2026年1月以前に作られたテストだ。
- ReadingやListeningで難易度が変化するか? 適応型ルーティングでは、第1モジュールのパフォーマンスに基づいて第2モジュールの難易度が上下する。全受験者に同じ問題を出すテストは、この仕組みを再現できていない。
完璧な無料模擬テストは存在しない。ETSのテストは問題の質が最も高いが、1回分しかない。TOEFLMockは問題量が最も多いが、AI生成の問題を使用している。複数のリソースを併用し、現行形式に対応しているものを優先するのが最善の戦略だ。
よくある質問
ETS公式のTOEFL模擬テストは本当に無料ですか?
無料だ。ETSはウェブサイトでフルレングスの無料模擬テストを1本提供している。全4セクションが含まれ、実際に出題された過去問が使用されている。2本目以降の模擬テストはTOEFL Practice Onlineの有料商品となる。
無料模擬テストで現実的なTOEFLスコアは得られますか?
ReadingとListeningについては、ほとんどのプラットフォームが自動採点を行うため、妥当な推定値が得られる。SpeakingとWritingのスコアについては、AI採点がETSの人間の採点官を完全に再現するわけではないため、信頼性は低い。無料テストのスコアは正確な予測ではなく、スコア範囲の目安として捉えるべきだ。
本番前に無料模擬テストを何回受けるべきですか?
4〜8週間かけて3〜5回のフルレングステストを受けるのが妥当な目標だ。ミスを復習せずにそれ以上受けても効果は薄い。週1回の模擬テストの後に弱点セクションの集中練習を行う方が、毎日新しいテストを受けるよりも効果的だ。
PDF形式の模擬テストは2026年のTOEFLに役立ちますか?
PDFの模擬テストはリーディング力の向上には役立つが、Listeningの音声再生、Speakingの録音、制限時間付きのコンピュータベース形式を再現することはできない。適応型ルーティングのシミュレーションも不可能だ。PDFは補助的なリーディング練習として活用し、主要な対策ツールとしては使わないのが望ましい。
TOEFL Home Editionとテストセンター版は同じ形式ですか?
同じだ。TOEFL iBT Home Editionとテストセンター版は、同一の問題、同一の採点、同一の形式を使用している。唯一の違いは受験環境だ。Home Editionではテストセンターで配布されるメモ用紙の代わりに、ホワイトボードまたはプラスチックスリーブ付きの用紙を使用する。無料模擬テストはどちらのバージョンにも等しく対策として有効だ。
2026年のTOEFL形式を実際の問題タイプ、適応型モジュール、AI採点で練習したい方は、EnglishExam.netの無料練習モードをお試しいただきたい。Complete the Words、Listen and Repeat、Build a Sentenceを含む現行試験の全12問題タイプに対応している。
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