2026年のTOEFL IELTS 換算表と難易度比較:どちらを受けるべきか
Key Takeaways
- オンラインのTOEFLとIELTSの比較記事の大半は、いまだに廃止された0〜120点のスケールを使っている。本ガイドではIELTSバンドを新しい1〜6スケールに対応させたETS公式換算表を用いる。難易度、受け入れ率、費用、スコアの有効期限を並べて比較する。志望大学と学習スタイルに合った試験がわかる。

2026年にTOEFLとIELTSのどちらを受けるかを決めようとすると、まず情報の古さに突き当たります。TOEFL iBT(インターネット経由で受験するTOEFLの標準形式)は2026年1月21日に、1〜6のバンドスケール(0.5刻みの段階評価)へ移行しました。ところが、いま検索で出てくる「TOEFL IELTS 換算」の記事はほとんどが、廃止された0〜120点のスケールにIELTSのバンドを当てはめたままです。ETS(TOEFLを開発・運営する米国の教育試験機関)は、IELTSのバンドを新しいスケールへ直接対応させた表をすでに公表しています。この記事はまずその表を示します。そのうえで、選択を実際に左右する4つの論点を扱います。自分のタイプにはどちらが向くのか、どちらがどこで通用するのか、費用はいくらか、結果は何年もつのか。この4つです。
この記事の要点
- ETSは新しいスケールに対応した公式のIELTS→TOEFL換算表を公開しました。IELTS 7.0はTOEFLバンド5、IELTS 6.5はバンド4.5、IELTS 6.0はバンド4に当たります(ETS)。
- TOEFL iBTの試験時間はおよそ90分、IELTSは2時間45分です(ETS、IELTS)。
- TOEFLは160以上の国と地域、13,000を超える機関で認められています。IELTSは12,500を超える団体のネットワークを持ち、主要4か国の移民当局すべてで受け入れられています(ETS、IELTS)。
- 英国のビザ申請では、TOEFL iBTはSecure English Language Test(英国のビザ申請で認められる英語試験)の承認リストに載っていません。IELTS for UKVI(UKVIは英国ビザ・移民局。ビザ申請専用のIELTS)は載っています。
- スコアレポートには1〜6のバンド、CEFR(ヨーロッパ共通の語学レベル指標)のレベル、比較用の0〜120点が2026年1月21日から2年間併記されます。それ以降はバンドだけになります(ETS)。
TOEFLとIELTSの比較記事の多くが、いまや役に立たない理由
2026年の改定は、これまでの比較記事が拠り所にしていた基準そのものを消しました。ETSは0〜120点の合計点を1〜6のバンドに置き換え、ReadingとListeningをアダプティブ方式(受験者の出来に応じて出題の難易度が変わる方式)にし、統合型タスク(読んだ内容と聴いた内容をまとめて答える設問)を廃止しています。2022年に書かれた「IELTS 7.0はTOEFL 94〜101に相当」という説明は、当時の試験については正確でした。ただ、いまの受験者が主たるスコアとして受け取ることのない尺度を語っているにすぎません。
ここから2つのことが言えます。1つ目は、2026年1月の改定に触れていない比較記事は、中身をすべて改定前の情報として扱うべきだということ。2つ目は、このテーマではAIが生成した要約に注意が必要だということです。「TOEFLは受けるバージョンによって1〜6または0〜120で採点される」と書かれているものを見かけますが、これは誤りです。試験は1種類、スケールも1種類しかありません。0〜120という数字は、2年間の移行期間中に比較の手がかりとしてレポートに併記されるだけで、その期間が終われば消えます。
試験の中身がどう変わったのかは、TOEFL iBT 2026完全ガイドで詳しく解説しています。
TOEFLとIELTSの違いをひと目で
以下はTOEFL iBTと、大学進学向けのIELTS Academicの比較です。
| TOEFL iBT(2026年) | IELTS Academic | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 約90分、会場滞在は約2時間 | 2時間45分 |
| スコアスケール | 1.0〜6.0、0.5刻み、4セクションの平均 | 0〜9、0.5刻み、4セクションの平均 |
| Reading | 約30分、約50問、アダプティブ | 60分、40問 |
| Listening | 約29分、約47問、アダプティブ | 30分、40問 |
| Writing | 約23分、12問 | 60分、2タスク |
| Speaking | 約8分、11問、録音方式 | 11〜14分、試験官との対面 |
| Speakingの実施時期 | 同じセッション内 | 同日、または最大7日後 |
| 統合型タスク | 2026年以降はなし | なし(各タスクは独立) |
| 1セクションのみの再受験 | なし | One Skill Retake(1セクションだけ受け直せる制度)、コンピューター受験のみ |
| 結果 | 最短3日 | コンピューター受験で3〜5日 |
TOEFLのセクション時間と問題数はETSの公表値です。ReadingとListeningは出来に応じて出題が変わるため、ETSは「試験時間と問題数は変動する場合がある」と但し書きを添えています(ETS)。
実用面でいちばん大きな違いは、やはり所要時間です。TOEFLは90分の1回の着席で終わります。IELTSは3時間近くかかります。長時間の集中が続かないタイプなら、この差は出題内容のどんな違いよりも重く効いてきます。
TOEFL IELTS 換算:2026年の公式対応表
ETSは2026年1月21日以降に受験した試験について、換算表を公表しています。参照すべきはこの表です。しかし、これを取り上げている比較記事はまだほとんどありません。
| IELTSバンド | TOEFL総合(1〜6) |
|---|---|
| 9.0 | 6 |
| 8.5 | 6 |
| 8.0 | 6 |
| 7.5 | 5.5 |
| 7.0 | 5 |
| 6.5 | 4.5 |
| 6.0 | 4 |
| 5.5 | 3.5 |
| 5.0 | 2.5 |
| 4.5 | 2 |
| 4.0 | 1.5 |
出典:ETS, Compare TOEFL iBT Scores、2026年8月3日取得。ETSはこの対応関係を、旧TOEFL iBTとの対応研究(2つの試験のスコアを突き合わせる調査)に、垂直リンキング研究(難易度の異なる試験を同じ尺度でつなぐ手法)を組み合わせて作成しました。ただしETS自身が、換算表は「2つの異なる語学試験で受験者一人ひとりが取る正確なスコアを予測できるものではない」と注意を促しています。
表は、自分の状況に合わせた向きで読んでください。志望校がIELTSの要件だけを掲載し、TOEFLの記載をまだ更新していない場合、この表を見れば同等とみなされるバンドが分かります。IELTS 6.5の要件ならTOEFLバンド4.5、IELTS 7.0の要件ならバンド5です。
旧TOEFLの要件を読み替える
0〜120点で要件を掲載したままのプログラムもまだ多く残っています。こちらもETSが直接対応させています。
| 旧TOEFL総合点 | 新バンド | CEFR |
|---|---|---|
| 114以上 | 6 | C2 |
| 107以上 | 5.5 | C1 |
| 95以上 | 5 | C1 |
| 86以上 | 4.5 | B2 |
| 72以上 | 4 | B2 |
| 58以上 | 3.5 | B1 |
| 44以上 | 3 | B1 |
出典:ETS, TOEFL iBT Score Scale Update、2026年8月3日取得。ETSは「バンドスコア5は、これまで合計100点を求めていた機関にとって適切に機能するはずだ」と述べています。90点はバンド4.5、80点はバンド4に当たります。
この変更には、見落とせない副作用が1つあります。あと一歩届かなかったときの損失が、以前より大きくなったのです。旧スケールの合計点は121通りありましたが、新スケールは11段階しかありません。旧スケールの3点差は、入学審査の担当者にはほとんど見えませんでした。0.5バンドの差はそうはいきません。0.5刻みへの丸めがそのまま合否の線になります。基準ぴったりを狙うのではなく、余裕をもって上回る計画を立ててください。
TOEFLとIELTS、どっちが簡単か
どちらが簡単かを一般論で言うことはできません。正直なところ、2026年の改定で変わったのは難易度そのものではなく、それぞれの試験が有利に働く受験者のタイプです。「IELTSのほうが簡単」という従来の通説は、もう当てになりません。
TOEFLが向いているのは、手書きよりタイピングが速い人、画面に向かって話すことに抵抗がない人、長時間の受験で集中が切れる人、そして文章を読み、講義を聴き、その両方をまとめる旧来の統合型タスクに苦手意識があった人です。そのタスクはもうありません。出題の題材も学術的な文章だけでなく日常的な場面に広がったので、実用英語が得意な受験者が以前ほど損をしなくなりました。
IELTSが向いているのは、マイクよりも人に向かって話すほうが言葉の出る人、紙での受験を好む人、そして試験全体を受け直さずに弱いセクションだけを立て直したい人です。One Skill Retakeは実質的な利点といえます。コンピューター受験のIELTSで使える制度で、元の試験から60日以内に予約と受験を済ませる必要があり、1回のフル受験につき再受験は1回まで、結果は3〜5日で返ってきます(IELTS、2026年8月3日取得)。
構造上の違いで、通常語られるより重く見るべき点が2つあります。1つはTOEFLのReadingとListeningがアダプティブだということ。最初のモジュールの出来が次のモジュールの難易度を決めるので、序盤でつまずくと、固定問題形式の試験にはない形で到達できる上限が下がります。もう1つはIELTSのSpeakingが対面の会話だということ。言い淀んでも会話を立て直せる人には有利ですが、人を前にすると固まってしまう人には不利に働きます。
より広く通用するのはどちらか
大学入学の目的なら、どちらもほぼどこでも受け入れられています。ですから意味があるのは総数の比較ではなく、自分が通過しなければならない具体的な関門の確認です。
大学入学については、ETSが「160以上の国と地域」「13,000以上の機関」での認定を発表しています(ETS)。IELTSは12,500を超える団体のネットワークがあるとしています(IELTS)。この規模になると、差は考えなくて構いません。世界全体の数字ではなく、志望プログラムを個別に確認してください。
移民とビザについては、はっきりした差があります。IELTSは、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国という主要4か国の移民当局すべてに受け入れられている唯一の英語試験だとしています。とくに英国は、受験者が最も勘違いしやすいところです。TOEFL iBTは英国内務省(Home Office)が承認したSecure English Language Testのリストに入っていません。つまり、英国の大学が入学審査でTOEFLスコアを受け入れたとしても、ビザの手続きではIELTS for UKVI、PTE Academic UKVI、LanguageCert、Trinity ISE(いずれも英国が承認済みの英語試験)といったSELT(Secure English Language Testの略)が別途必要になります。
注意: 入学審査の受け入れとビザの受け入れは、別々の機関が下す別々の判断です。TOEFLを認めた英国の大学から合格通知が届いても、内務省が同じ判断をするとは限りません。試験を予約する前に、必ず両方を確認してください。
それぞれの費用
費用の比較は、多くの記事が認めている以上に難しい項目です。どちらの実施団体も、世界共通の価格を公表していないからです。
IELTSは国ごとの価格を出しています。インドでは、IDP(IELTSを共同運営する実施団体)がIELTS Academicを紙・コンピューターの両形式とも₹19,000、IELTS for UKVIを₹19,250、IELTS Life Skills(会話と聴解だけを測るビザ向けのIELTS)を₹18,000と掲載しています(IDP IELTS India、2026年8月3日取得)。
ETSには同等の一覧がありません。料金ページは受験地を選んで初めて受験料が表示される仕組みで、そのため第三者サイトが挙げる米国の金額はおよそ200ドルから270ドルまで幅があります。出典で確認できない数字をここで繰り返すことはしません。予算を組む前に、ETSの申込サイトでご自身の国の価格を確認してください。
一方、ETSが公表している追加料金は知っておく価値があります。予定が変わったときに、実際の出費はここに現れるからです。
| サービス | 料金 |
|---|---|
| 日程変更 | US$69 |
| エクスプレス申込(7日以内) | US$49 |
| 追加スコアレポート、1機関あたり | US$29 |
| SpeakingまたはWritingセクションの再採点 | US$80 |
| SpeakingとWritingセクションの再採点 | US$160 |
| エクスプレス採点 | US$129 |
出典:ETS, TOEFL iBT Test Registration Fee、2026年8月3日取得。価格にはEU域外の付加価値税その他の税は含まれていません。
送付先の機関を追加するたびに29ドルかかるので、合計はすぐに膨らみます。どちらの試験も申込時に送付先をまとめて指定できます。試験が終わってからではなく、当日より前に志望先を絞り込んでおいてください。
スコアの有効期限はどのくらいか
TOEFLのスコアは受験日から2年間報告され、その後はETSが送付しなくなります。IELTSの結果も慣例として2年間有効と扱われますが、規則を決めるのは受け入れ機関です。補足資料があればより古い結果を認めるところもあります。
2026年の移行には、TOEFL固有の注意点が加わります。移行期間の前半に取得したスコアには、バンド、CEFRレベル、比較用の0〜120点が付いてきます。しかし2年間の期間が終わったあとに同じスコアを送付すると(ETSが示している時期から計算すると2028年の初めにあたります)、機関が参照できるのはバンドだけになるかもしれません。複数の出願サイクルにまたがって応募する予定なら、レポート全体のコピーを手元に残しておいてください。
ヨーロッパ出願にはどちらが有利か
ヨーロッパへの出願に限れば、2026年の改定でTOEFLに小さな構造上の利点が生まれました。スコアレポートにCEFRレベルが直接記載されるようになり、バンドスケール自体もCEFRに揃えて設計されているからです。ヨーロッパの教育機関や雇用主は、要件をCEFRで示すのが普通です。学部入学ならB2、大学院や専門職登録ならC1というのが一般的な水準です。
対応関係もそのまま重なります。TOEFLのバンド4と4.5はB2、バンド5と5.5はC1、バンド6はC2に位置します(ETS)。IELTSのバンドからCEFRに行き着くにはもう1段階の換算が必要で、その分だけ受験者と入学審査部門の見解が食い違う余地が残ります。
ただし、これは事務手続き上の利点であって、学力の話ではありません。志望国が独自の承認試験リストを持つ移民ルートを設けているなら、そのリストのほうがCEFR表記の便利さより優先されます。
5分で決める手順
上から順に確認して、最初に当てはまったところで止めてください。
- そのルートにビザ承認済みの試験が必要ですか。 渡航先が英国で、学生ビザや技能労働者ビザを取るなら、IELTS for UKVIか別の承認済みSELTを選んでください。この時点で決まりです。
- 志望プログラムが1つの試験しか挙げていませんか。 ならその試験を受けてください。機関が換算を認めていない以上、換算表に頼るのは危険です。
- 1セクションだけ立て直せる選択肢が要りますか。 これがあるのはIELTSだけで、しかもコンピューター受験に限られます。
- 人に向かって話すのと、マイクに向かって話すのと、どちらが得意ですか。 受験者が最も軽く見積もりがちな違いです。
- 3時間近く集中を保てますか。 難しいなら、TOEFLの90分が現実的な選択になります。
ここまでで決着がつかなければ、両方の試験で時間を計った練習セクションを解いてみてください。比べるのは点数だけでなく、解いていて自分がどう感じたかです。形式との相性は、診断テストの数値よりも本番の出来をよく言い当てます。
よくある質問
IELTS 7.0に相当するTOEFLのバンドはいくつですか。
TOEFLバンド5です。ETSは2026年1月21日以降に受験した試験のスケールで、IELTS 7.0をTOEFL総合バンド5に対応させています(ETS)。廃止された0〜120点のスケールでは、IELTS 7.0はおよそ94〜101に当たっていました。古い記事がいまもこの範囲を挙げているのは、そのためです。
2026年のTOEFLはIELTSより簡単ですか。
試験そのものより、受験者のタイプによります。2026年のTOEFLは統合型タスクを廃止し、所要時間も約90分になったので、長時間の受験で集中が切れる人には有利です。IELTSは対面のSpeakingインタビューを残し、1セクションのみの再受験も用意しています。人間の試験官が相手のほうが力を出せる人や、弱い技能を1つだけ直したい人にはこちらが向きます。
英国のビザにTOEFLスコアは使えますか。
使えません。TOEFL iBTは英国内務省が承認したSecure English Language Testのリストに入っていないためです。英国の大学が入学審査でTOEFLを認めることはありますが、ビザ申請そのものにはIELTS for UKVI、PTE Academic UKVI、LanguageCert Academic SELT、Trinity ISEといった承認済みのSELTが必要になります。
志望大学のTOEFL要件は100点です。いまはどのバンドが必要ですか。
バンド5です。ETSはバンドスコア5について「これまで合計100点を求めていた機関にとって適切に機能するはずだ」と述べています。90点はバンド4.5、80点はバンド4に当たります(ETS)。要件が際どいときは、自分で換算を決めつけず、入学審査部門に確認してください。
結果が早く出るのはどちらですか。
わずかにTOEFLです。ETSは「最短3日」で結果が出ると案内しています(ETS)。コンピューター受験のIELTSは3〜5日で結果が返ります(IELTS)。紙での受験はかなり時間がかかるので、締め切りが迫っているならコンピューター形式を選んでください。
次のステップ
2026年にTOEFLとIELTSのどちらを選ぶかは、結局3つの確認に絞られます。自分のルートにビザ承認済みの試験が必要か、志望機関が実際に何を掲載しているか、そして時間に追われたときの自分に、どちらの形式が合うか。スコア換算を含めたそれ以外のことは、必要になったときに調べれば済む事務手続きです。
TOEFLが合っていると分かったら、現在地を知る最短の方法は、本番と同じ条件で時間を計ってセクションを1つ解くことです。まずはSpeakingから始めてください。録音式のインタビュー形式は、IELTSの感覚のまま来た受験者がいちばん驚く部分だからです。
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